春になると思い出す風景

春になると、思い出す風景があります。
それは子どもの頃に見た、畑に蓮華が広がっている風景です。
春になると、昔住んでいた家の前の畑が蓮華の花でいっぱいになりました。
その中に入って行き、それを積んで遊んでいた思い出があります。
頭にのせる輪っかを編んだり、部屋に飾るために摘んだりと、ハイジのように自然と戯れる楽しい時間でした。
畑には春の風物詩である、つくしもたくさん生えていました。
それを摘んでいくと、母が料理してくれるのですが、量が少ないと「それだけでは無理ね」と、却下されたことを思い出します。
そんな時は、そのつくしを自分のおままごとセットで料理したものでした。
つくしは生えている場所にはたくさんあり、無いところは全くありません。
今思えば、生えている場所は太陽の当たる所や育ちやすい環境の所だったと感じます。
子どもの頃は、つくしをたくさん積むのは大変だったのでしょう。
何故なら、つくしの料理を食べたのはたった一回だけだったからです。
その味は少し苦みがあり、つくし独特の風味がありました。
美味しかったかと言えば、そうは言えない感じでした。
子どもの頃のことは忘れていることが多い私ですが、なぜか蓮華で遊んだことや、つくしの味などは今もはっきり覚えています。
春になると外に出られ、綺麗な花と遊べることが大層嬉しかったからでしょう。
大人も子ども、春の季節は嬉しいものなのです。